県道沿いに何気なく一の鳥居があります。この鳥居は非常にスリムです高さはある程度あるのですが。



 宮崎県小林市にある霧島六社権現「霧島岑神社」です。同じ六社権現の「狭野神社」を小林市街の方に向かって10分ほど北上すると赤の鳥居がみえてきます。

 神仏習合の時代には六社権現の中でも「霧島中央権現」と称して別当寺に「大日如来」を安置してあった。六社権現の中心的な神社だったようです。この神社も他の六社と同じく、活火山「霧島山」の度重なる噴火の影響で遷座も数回にわたったようです。明治にはいってから夷守神社との合祀の世論がたかまって二社が合祀され現在に至る。社名は「霧島岑神社」ですが現在地は旧夷守神社跡地であります。社域も広く鎮守の杜が広がり霧島の神社らしい。

 「平成の大造営」(2005〜6)により本殿も新しくなり無垢の木肌がきれいな拝殿に変りました。崇敬者多く六社権現のご利益多大です。



 二の鳥居前の小林市で一番歴史のある仁王像(金剛力士像)です。南九州各所で見られますが神仏習合の名残です。標柱に「宗廟」(そうびょう)とありますが宗廟とは皇室の祖先を祭るみたまやのことです。

 参道は長くはありませんがある程度の傾斜があります。草木深く、日中でもこのとおりの暗さです。夏場は涼しく心地よいですよ。

  拝殿前の鳥居です。拝殿が開けてきます。

 鳥居をくぐると拝殿を遮るように一対の御神木が。夫婦杉でしょうか。

 参道が暗かったので日当たりのすこぶるいい拝殿はさらにまばゆく見えます。
昨年「大造営」の終わった新しい御拝殿です。木肌が美しい。まだ、ほのかに木の香がします。

 こちらの鳥居も細長くスリムタイプです。

 摂社「繭神社」(まゆじんしゃ?)社殿が三角です。繭の神様なのでしょうか?(リサーチ不足ですいません)以前はもう一基このタイプのものがありましたがこの時は見当たりませんでした。「大造営」時に移転したのでしょうか?