鹿児島県霧島市国分の北部に位置する『久満崎神社』です。 古くは薩摩、大隈の国境であった国分郷の総社だったようです。慶長年間に「島津義久公」が舞鶴城内に伊勢社を移し総鎮守としたために事実上格下げとなり国分上小川の産土神となりました。
御祭神は「隼人神」と「大山祇大神」の二神。桜島を御神体とする鹿児島ではこの大山祇大神様は比較的ポピュラーな神様ですが「隼人神」は地元信仰の氏神様。隼人族の祖神でもあり、「海幸彦命」(うみさちひこのみこと)や南九州の神秘の神「弥五郎」ともいわれています。



 参道はなだらかな坂となっており途中に地元の地神様「たのかんさあ」(田の神)の石像や、早馬石像(馬頭観音?)も見受けられます。
そして、参道を覆うように八の字にそびえる御神木は存在感があります。

 拝殿前には年季の入った石祠の門守神が。



 大隅の神社はすべからく石神様の存在が目に付きます。
近くに鎮座する「韓国宇豆峯神社」もそうですが石体信仰の影響か?




   



 南九州各地(鹿児島県大隅地方、宮崎県南部)ではこの伝説の巨神「弥五郎」を祀る神社が多くあります。その地方々で御祭神として正式な御神名はちがうものの下の映像のような「弥五郎ドン」と呼ばれる大きな御神像が「浜くだり神事」で登場する。以前「岩川八幡神社」で触れましたが鹿児島では大隅地方が中心に数多く存在します。久満崎神社の御祭神の一柱である「隼人神」もこの弥五郎ではないかといわれており「浜くだり」に似た神事がある。


◆ 弥五郎の正体 ◆

1.隼人の首領(隼人族の祖)
2.竹内宿禰(タケウチスクネ)
3.西洋人 
4.ダイダラボッチ

鹿児島県曽於市大隅の岩川八幡
の弥五郎どんです。
毎年11月3日に「弥五郎どんの浜くだり」催されます。